『茨城のゴットママ』訪問。
ママの前情報はトンマンさんが発行する
波音日和 vol3の中でも取り上げられているし、話も沢山聴いた、
でも逢うのに一年かかった。
その理由は、KIBOKO自身の心の準備期間に他ならないと思うが、
ママと逢った現在では、何故もっと早く逢いに行かなかったのか?
行動と心のブレーキをかけていた自分を悔やんだ。
そう、ママはKIBOKOの想像を遥かに超えた、
『ゴットママ』の名にふさわしい素晴らしい人だったのだ。
百聞は一見にしかず。
今回のショートトリップはそれを再確認させてもらった。
ママの住む茨城への道中、良さげな店構えのお豆腐屋さんを発見。
『とうふコロッケ』の看板に誘われ入店。
千葉県山武市にある、ゴキタ食品。
店に入ると『いらっしゃい!』と威勢の良い店主の声。
とうふコロッケは売り切れていたが、
揚げ直してくれるとの事で、しばし店内を散策。
するとKIBOKOの敬愛する超大物も既にこの店をチェックしていた事を知る。
JUNJI TAKADA氏が認める味。
これは本当に楽しみだ。
期待に胸膨らませていると、店主から粋な計らいが!
『待ち時間に食べて!おからドーナッツ』
これは嬉しい。味は自然な甘さと、モチふわな食感。
ドーナッツに夢中になっていると、お目当てのとうふコロッケ出来上がり。
グッドスマイルで店主登場。
明治1年から続くお店を継ぐ店主の瞳はキラキラ輝いていた。
誇りと、自身に裏付けされた自前の豆腐を、
色々な加工食品にして販売しているようだ。
もちろうとうふコロッケの味は美味!
あと50個は軽く食べれただろう。
ゴッドママへの手土産のおぼろ豆腐と、厚揚げをゲットして店を出ると、
ローカル情報発見!
これは行かない訳にないくまい。
素敵な出会いに、この後のママとの対面にも期待膨らむ。
が、KIBOKOは大切な事を忘れている事に気付かされた、
千葉は旭市から、利根川を渡り茨城へ。
そこはまだ3月11日の震災の爪痕残る場所だった。
凸凹の道路、未だにシートのかぶった瓦屋根。
歪んだフェンス、瓦礫の山。。。
修復工事の順番待ちの家。
工事着工までは約5年も待つようだ。
そして、瓦礫の山。
町は日常を取り戻しているように見えるが、
すぐその脇で、非現実的な光景がまだ多く残っている。
復興はまだ始まったばかりだ。
背筋の伸びる空気感を感じたKIBOKOは今回の旅での第二の目的地である、
アジアン家具や雑貨を取り揃えるセレクトショップAngin(アギン)へ。
店前は舗装されていない砂地。
コレがお店の雰囲気を際立たせている。
と、思いきや、震災の影響で元々あったアスファルトが使えなくなり、
なくなく剥がしたのだとか。。。
気持ち的に一同気持ち静かに店内を巡っていると、
店内の壁に暖かさを感じる絵が展示されていた。
Amyの絵である。
Amyの作品との出会いは一同の気持ちを明るくしてくれた!
彼女の絵にはそういった力がある。
またAmyの作品以外にも、バリやトルコの人々が作った手作りの品々がセンスよくディスプレイされている店内を巡っていると、日本にはない造形の商品達に刺激を受け、創作意欲に火が着いた。
茨城に立ち寄った際はアギンはおすすめのショップである。
アギンでテンションを上げた一同は、
今回の一番の目的であるゴッドママの住む海沿いの丘へ。。。
ママの住む丘への行くための林道。
林道を抜けると少しひらけた場所に到着。
入り口で一同を出迎えてくれたのは、
DIY精神むき出しのこの看板。
ドキドキ ワクワク
ここから更にママお手製の木の階段を上ってママ宅へ。
途中ド派手な軽自動車を発見。
ママの必須アイテムであるパトロールカー。
(パトロールとは?その答えは波音日和.vol3を購入すべし!)
車を過ぎると玄関が、
戸は開け放たれ、既にウェルカム体制が整っている。
『お邪魔します。』
するとすぐにママの声。
『いらっさ〜い!』
スナックのママさんを思わせるその声質、
ちょっとかすれた声がやけに心地良い。
ここでKIBOKOはゴットママとの初対面を果たしたのである。
一同ママとハグをして、
ママお手製のランチを待つ事に。
ママは地元サーファーのお母さん的存在で、
ママズカップというサーフ大会も主催している。
部屋には歴代のロングボードチャンプや、
レジェンドサーファーとのツーショット写真がずらり、
ママの人望の厚さを感じる。
『お待ちどうさま!』
ど〜んっ!
MAMA'S ランチプレート!
大きさが伝わりずらいだろうが、とにかく大盛り、
いや爆盛りペペロンチーノに、ステーキ!
素晴らしいコンビネーション!コレにドリンク付いて800円也。
ペペロンチーノの材料の中にはママが作ったズッキーニが!
そう、ママは自宅の庭で菜園も持っている、
ランチを頂きながら、ママの家の事や、震災時の事など、
短い時間ながら色々な話をしてくれた、その中でKIBOKOのアンテナに引っかかったエピソードが下の写真のエピソード。
今年の春。ママの家の庭を埋め尽くした1万株の花々。
KIBOKOが『おぉっ!!』っと思ったのはあった時から感じた人柄やオーラもそうであるが、もう一つ。
『なんでも自分でやったろう!』
『活かせるものは活かしきろう!』
というDIY精神!
上の写真の花々も、元はと言えば園芸店で不良品扱いにされ、土に埋められる運命だったもの。
それを、ママ独自のネットワークを駆使して引き取り復活させ、このような花畑に変えたのである。
そして、ここで地元の方々を招いてランチ会をひらいたそうだ。
また、KIBOKOの開いた口がふさがらなかったエピソードが、
『自宅を基礎から自分で作った。』
というもの。KIBOKOも近い将来自分で趣味の小屋でも建ててみたいと思っていたが、ママは本気で住む家を自らの手と、人のツナガリで建ててしまったという。しかも材料のほとんどが廃材をリユースしたもの。
凄すぎるよママ。。。
そして、極めつけのエピソードは
『七面鳥と蛇のエピソード』
コチラはママの元に行って直接聴いて頂きたいのだが、
その話をしている中で、家の裏にあった蛇の抜け殻を満面の笑みを浮かべながら持ってきてくれた!
その時の写真がこちら。
ゴットママ。御年70歳。
いかがだろう。
この満面の笑み、そして70歳とは思えないオーラ!
DAZEくんの『活きる』という言葉を体現しているようだ。
興味深いママの話は果てしなく聴けそうだったが、
波乗りをする身としては海を目の前に入水せずに帰る事はできない。
しかも、台風6号のうねりが入った海に。
ということで、トンマンさんとKIBOKOは入水、
貝みがきの福さんは砂浜に3年ぶりの茨城の貝達との再会をしに海へ。
ママ宅の玄関横には、ママの海への愛情がうかがえる。
海のポイントはママ宅の目の前のTバーを挟んで2カ所。
向かって左側をママ下ポイント、と右側をパラ下ポイントという。
サイズは頭ほどあったが、厚めでメロウな波。
小一時間ほど入水して上がり、再びママ宅でドリンクタイム!
自宅のバルコニーにて。
今後の家の増築計画を、少女のような輝いた目で語ってくれた。
ママはとにかく夢に満ちあふれ、
今後もやりたい事が目白押し!と言った感じで、
話を聞いているこっちも元気をもらえるオーラを放っていた。
そして、帰宅時間も迫っていたため、後ろ髪を引かれつつも、
ママとハグをして、貝と再会しに徒歩で南下している福さんをピックアップしに!
ママ本当にどうもありがとう!!
みんなを連れてまたきます!!
ママ時間の余韻に浸りながら、向かうは福さんのいる角折ポイント。
すると福さん貝との再会に大満足の様子で、
再会した貝達を見せてくれた。
コレがあの素晴らしいクラムアートに姿を変える。
貝との再会にご満悦の福さん。
ゴッドママも凄かったが、
貝との再会!と銘打ってあの炎天下の海岸線を
徒歩で南下した福さんも凄い。
ちなみにこの貝ちゃん達とは今週末の
駒沢オリンピック公園で開催される、
第一回太平洋文化芸術祭で逢う事ができる。
そう。福さんがここで『タンガロアの貝磨き』として
ワークショップを開催。
是非ぜひぜひ!
そうこうしれいるうちに日も暮れだし解散の時間に。
眩しい夕暮れを横目に一同それぞれの家路へ。。。
と、KIBOKOはココで行きの道で気になった場所があったので立ち寄る事に。。。
小腹がすいていたので、何気なく入った田舎のコンビニで嬉しいもの発見!
アイドル雑誌に埋もれながらも、
はっきりとした自己主張をしていた『現代農業』が眩しかった。
気を取り直して、気になっていたある場所へ。
それがコチラ。
府馬の大クス。
猛烈に気になる。
坂道を数分上るとそれは神社にそびえていた。
大クスは宇賀神社にある。
鳥居をくぐるとそこに彼はいた。
神々しい夕日を背に、大楠がウェルカムしてくれているようだった。
これは旅の最後にプライスレスな場所に来られたなぁ〜、
と思いきや、真っ赤な夕日がクスの間からコチラを照らしてきた。
コレはカメラに収めねばと思ったが、いっこうにピントが合わない。。。
そんな中奇跡的にとれたのがこの写真。
ミラクル。
ゴットママからのこの夕日。。。
いやはや本当にご馳走様でした。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
今度はあなたがゴットママに逢いに行く番ですよ。
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